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2011年度 過去のプログラム

2011年10月30日(日)レポート

今日のプログラムは通常のプログラムとは少し異なり、視覚に障害を持たれた方と健常者の皆様を対象としたプログラム(葛西臨海たんけん隊防災特別プログラム)でした。(このプログラムが実現に至った経緯は「防災特別プログラムとは」をご覧ください)

お天気が心配されましたが、幸い雨も降らず快適な一日でした(なぎさではちょっと寒かったかもしれませんが)。
江戸川区視覚障害者福祉協会から視覚障害を持たれた方が13名、「アイフレンズ」と呼ばれる、視覚障碍者をサポートするボランティアの方が12名、そして一般参加の健常者が7名の計32名がご参加くださいました。

まず、葛西臨海公園駅前に集合していただき、主催者である葛西臨海・環境教育フォーラム事務局の宮嶋からご挨拶を。今日のプログラムの趣旨を説明させていただきます。

視覚障害者の皆さんは、健常者の助けがないと避難ができません。通常は「アイフレンズ」のサポートを受けていらっしゃいますが、非常時にその助けが得られるとは限りません。
そこで、視覚障害者にとっては、見ず知らずの健常者の助けを受けながら葛西臨海公園をどう使っていくかを知っていただくこと、そして健常者には、日ごろ接点のない視覚障害者とどう接するべきかを学んでいただくことなどを説明しました。

江戸川区視覚障害者福祉協会の松本会長からもご挨拶をいただきました。松本会長のご理解がなければこのプログラムは実現しませんでした。

 

そして第一駐車場に移動します。ここには「防災トイレ」と「かまどベンチ」、「揚水ポンプ」が設置されています。

これが防災トイレです。
防災トイレにはこのようにしてテントを張ります。このテントは江戸川区からお借りしました。実際の災害時にもテントは江戸川区が用意することになっているそうですが、数がそろっていないそうです。一刻も早い整備が望まれるところです。

実際に使用する場合の問題として、視覚障害者にとって和式のトイレは不便だという点があります。穴がどこかわからないため、どの位置に座るべきかわからないという点と、穴に落ちてしまうのではないかということの2点で大変に怖いとのことでした。洋式のキットの整備が望まれるところです。段ボールでつくる洋式トイレなどもありますので、工夫で乗り切ることができるのではないかという指摘もなされています。

 

揚水ポンプです。雨水を井戸に貯めて手動でトイレに水を流すようになっています。つまりここの防災トイレは水洗式ということです。

かまどベンチです。通常はベンチですがいざというときには座る部分を外してかまどとしてつかうことができます。

 

火起こしの訓練です。
視覚障害者が実際にここで火をおこすことはできないと思いますが、健常者に対して「ここにはかまどがある」と伝えることや、そのかまどでの火の起こし方を教えてあげることは重要だという認識のもとに行われました。

 

そして、保存食品である「アルファ化米」とカレーにスープを作りました。アルファ化米は「思ったよりずっとおいしい」と評判でした。

食後は西なぎさに移動します。
視覚障害者の皆さんには、通常の「アイフレンズ」とは異なる、一般の参加者と一緒に移動していただきました。
プログラム後の「振り返り」で、健常者からは、

  • 明らかな段差だけでなく、微妙な高低の有無なども情報として重要であること
  • ついつい指示語を使ってしまうこと

など、視覚障害者と行動を共にしなければわからなかったいろいろなことを学んでいただいたとのことです。

 

西なぎさではEボートと呼ばれる防災ボートの体験をしていただきます。まずはどんなものかを触って確かめていただきます。

さらに陸上で実際に乗っていただきます。

救命胴衣を着用していただきます。

盲導犬用も用意しました。

オールの使い方を訓練します。
簡易桟橋(ビールケースを使いました)を渡って乗船です。

 

慣れてくるとかなりのスピードが出せるようになりました。今日の訓練は競争することが趣旨ではありませんが、健常者と障害者、あるいは様々な年齢層の皆さんが力を合わせて作業をすることの楽しさを実感していただくにはよかったのではないかと思います。
事故もなく、ご参加いただいた皆様からは「楽しかった」とご評価をいただき無事に終了しました。
障害を持った皆様への「入口」のプログラムとしてはこれでよかったと思いますが、これを来年度以降どうやって発展させていくべきかが私たちの課題だと考えております。この点関係者の皆様としっかりと詰めていきたいと考えております。

なお、、、、、
私たちは来年度以降、視覚障害者だけではなく聴覚障害者のためのプログラムも開発しようと考えております。
そこで、今回のプログラムにはオブザーバーとして自身が聴覚障害者であるインタープリターが参加しました。キープ協会の須藤はるかさんです。彼女にはこのプログラムを体験してもらいながら、来年度は聴覚障害者向けのプログラムを作ってもらう予定です。

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